企業情報詳細
株式会社カプコン
CAPCOM 25th ANNIVERSARY ~大阪から、世界へ~
カプコンはゲームというエンターテインメントを通じて「遊文化」をクリエイトし、多くの人に「感動」を与える 「感性開発企業」を基本理念としています。今やゲームコンテンツは世界中で楽しまれるエンターテインメントとして人々を魅了しています。ますます拡大するエンターテインメント産業において、当社は今後もオリジナリティあふれるコンテンツをユーザーの皆様にお届けし、高い開発力で世界から賞賛を集めるユニークな企業となることを目指しています。
自分の持っているパワーをポートフォリオに込めて欲しい。

大野 芳弘
クリエイティブ制作部
第二グラフィック制作室 デザイナー
大阪芸術大学芸術学部
グラフィックデザイン学科卒
―どうして美大に進学されたのですか?
私は小さい頃から絵が好きで、物心ついた時には周りの人の顔や、漫画のキャラの顔を描いていました。
中学のころから漠然と、美大に進学したいとは思っていたのですが、本格的に始めたのは、高校で美術部に入ってからです。最初はサッカー部に入ったのですが、最初の年で怪我をしてできなくなってしまい、そこで絵を本格的に勉強してみようと思い、一浪してなんとか大阪芸術大学に合格しました。
―大学時代に大きなターニングポイントはありましたか?
大阪芸術大学に入学して、今の仕事につながる出来事がありました。所属していたイラストレーションのゼミで、毎回人物を描いた絵を提出していたのですが、当時の私は制作にあまり力が入りませんでした。そのため提出するのは、気分が乗らずに描いた気の抜けた絵ばかり。それがしばらく続いたあと、教授に呼び出されました。「いい加減にしろ!いつまで中途半端な絵ばかり出してくるんだ!」ときつい叱責を受けたのです。的を射た言葉だっただけに、悔しかったですね。見返してやろうとゼミを一か月休み、大学の授業もほとんどいかず、自宅にこもって制作をつづけました。そして完成。恐る恐る教授に提出したところ「やったらできるやないか」の言葉がもらえたのです。実はその絵をポートフォリオにして、就職活動に使ったところ、この会社のデザイン室の上司が気に入ってくれて採用されたのです。まさに教授の一喝は、人生の分かれ目、ターニングポイントでした。
―就職活動はどうでしたか?
就職活動では、ゲーム会社を受けたのはカプコン一社だけでした。卒業するにあたって、最初からフリーのイラストレーターになるのは厳しいと感じていたので、デザイン事務所などをいくつか受けました。しかし私が描いていたのは人の顔ばかり。ポートフォリオを見せても「うちに来てもこういう仕事はできないですよ」と言われてしまったのです。そこでこのあとどうしよう、と悩んでいたところ、大学にカプコンから就職試験の案内が来ていたので、すぐに申し込みをしました。「ゲーム業界ならキャラクターがあるので、絵が描ける仕事場だろう」そう考えたのです。ただ気軽にそう考えて入社したのですが、入ったあとはすごい衝撃を受けました。配属されたのは販促物を制作するデザイン室でしたが、周りは私より絵がうまい人ばかり・・・驚きでしたね。
今思うと、当然の事ですが。
―デザイン室に配属後、どんなキャリアを経験されているのですか?
デザイン室では、キャラクターしか描かなかったです。リアルな絵ばかりだった私には、とまどうことばかりでした。そこでキャラクターの絵の基本から、どういった描き方をすればカプコンの方向性になるのか、などさまざまなことを学ばせてもらいました。気がつくと11年、そのデザイン室で過ごしていましたね。そして仕事をしているうちに、ゲーム会社にいるのだから、開発現場の雰囲気を味わってみたい、新しいデザインや3Dキャラクターも作ってみたいと考えるようになっていました。そんな時に、当時デザインを手伝っていたゲームタイトルの制作側から「開発に来ないか」と声をかけてもらい、制作に移ったのです。そこで『デビルメイクライ 4』、『モンスターハンター 3』などのビッグタイトルにも携わることができました。実際に制作側でのデザイン業務を経験して、仕事に対する姿勢も変わりましたね。とにかく世間の反響がすごいのです。自分が作り出したキャラクターを世に出した時にどういう反応があるのか?それを考えて仕事をしなければなりません。どんなに考えて練り込んだキャラクターでも、世間の反応が冷ややかだった時は正直へこむこともあります。しかし看板タイトルに携わることができることはとても嬉しいです。
―学生へのメッセージをお願いします。
今後私自身は、世界観の出来上がっている続編だけではなく、新規で新しいゲームタイトルに携わり、ビッグなタイトルに育てたいと考えています。そのため、新しく入ってくる方も、『モンスターハンター』や『バイオハザード』などのシリーズものをやりたいという考えだけではなく、新しいものを作っていきたい、という意欲を持っていてほしいと思っています。
学生の皆さんには、「自分が何をしたいのか?」それを自分の技術力、発想力と一緒にポートフォリオに詰めてアピールして欲しいと思います。
カプコンの社風は『自由』です。それは単なる自由ではなく、社会人としての常識や責任を持ち、自分がやりたいことがある人にとっては自由な環境ということです。だからこそ一番意識してほしいのは、「自分が何をしたいか。」それがないと説得力のあるデザインはできません。







